了(りょう)

このブログは「思想」をメインに扱います。私の場合は思想と云っても決して高尚なものでなく「対話重視の思想」という程度のものです。😓

先哲との対話

エミール⑰ 約款 ‐3

(文化人についてルソーは)自由の感情をおしころし、人間に隷従状態を好ませるように仕向け、いわゆる文化人を作りあげた‥と述べているの‥? 隷従状態が普通になるほど人の徳が逃げていく‥の? 「普通は隷従状態に置かれるのを好まないだろ?」と言ってみる。…

エミール⑰ 約款 ‐2

ルソーの年譜からザッと挙げる。ジュネーブで生れ、13才で孤児同然になる。15才で放浪にでる。貴族ヴァラン夫人(未亡人)に気に入られて世話になり、そこで音楽や読書三昧の暮しをして教養を身につける。ヴァラン邸を出たり入ったりしたようで、そうした合い…

エミール⑰ 約款 ‐1

約款の文難しき金魚かな 武田和代様・作 約款(やっかん)の俳句とはまた珍しか。 金魚☚ 涼しさのおすそ分け。 約款‥見ただけで頭の痛うなる。文(ぶん)がまたむずかしらしか。しかも、文(あや)には気をつけんとアカンとよ。金魚なら見た目の良いのが心配ないけ…

エミール⑮ ほかの誰でもなく‥

エミール第4回目は責任感を目覚めさせたいルソー。大人になると罰せられると子どもを散々脅してきた日本でした。脅したのは大人になれない半端者であっても、その余波で罰せられなければ何をしても構わないという風潮が日本社会に蔓延(まんえん)した。 責任…

エミール⑭ 結局は私の問題だな

異端審問のジャンヌ・ダルクを知らない人はいませんね。カトリック教会から後世認定された聖人ジャンヌを司祭に化けた百体超の悪魔が焼き殺した事件でしょ⁉異端審問は近世まで続いていて、魔女裁判や非公式記録まで含めると何万の犠牲者を生んだか‥。 この恐…

エミール⑬ 靠(もた)れて‥

西研教授の分りやすい講義に支えられてここまで辿りついた。ここからエミール第3回に絡みます。 もたれの検索が一夜に及び、夢にみた台詞は斯くのごとき‥ ‥床柱とこばしらにもたれたる直なおき背せの‥再び床柱に倚よりながら嬉しそう‥柱に靠よれる‥‥女はわが…

エミール⑫ 時に適う? 適わない?

誰にも様々の転機が訪れて、しかも転機は屡々(しばしば)訪れるから個々人にとっての今はどんな時かなんて安直に決められない筈だ。決めて好いとしたら他者のでなく己の「時」に限るのでないか?己のことは自己責任で、その結果も全て一人で責任を負う。 そも…

エミール⑪ 修正条項みたいな?

魂の最初の解放は産れて直ぐとして、そんなもの要らなくなってもっと優れたものと取り替えたくなる気持ちは分からないではない。AかBかと比較して優れた方に替えたいだろうな。だが私はそう考えるべきでないと近ごろ頓(とみ)に思うのはエミールの影響⁉ アメ…

エミール⑩ 魂の最初の解放日?

これまでに散々述べてきたから多々重複するが「時」について書いていきます。 好奇心は比較した幾つかから選ばれるのでなく、突然のように生れると捉えるのが健康的に思える。これ何?に始まって何で?と疑問は深まる。初めは知った言葉が少なくてこれ何?こ…

エミール⑨ 背中で教える所

真似(まね)びに始まる学びだが、 生き物は(親を)真似る中で適応能力を身に着ける。 親のするようにしか子は成らんというが真似は正に人(≒生き物)が生きるための智恵であり、真似できる人だけが自力で生きていける。結局、手本を重視しなければならない。 お…

エミール⑧ 親のするようにしか子は成らん

今回から(100分de名著)エミール2回目で12歳~15歳の少年期が対象らしい。とは言え、教育は万人一律の規格が決っている訳ではない。学ぶ人の能力に応じ、また教える側の能力に応じて教育形態は替っていい。それで私はエミールに学びたいと思ったのです。 ルソ…

エミール⑦ 一般意思の実現

誰にも利己の心が具(そな)わっている。そういう仕様に創られている生き物。利己と云うと人ソレゾレに異なるイメージが出来あがっているかも知れない。仮にも異なるイメージの利己を一括りにしようとして対立軸で捉えてしまうことになるのでなかろうか? 対立…

エミール⑥ 親の脛 皆の脛

自然人と社会人という捉え方は納得しやすかった。 嬰児(えいじ)は確かに利己の塊りだ。人との関わりのなかでいつまでも利己の塊りという訳にいかないが、人は基本的に利己に違いない。朝一番の私のニッコリ笑みに嫁は喜んでくれるが、嫁の喜ぶ姿に接したいの…

エミール⑤ ポジティブ思考

>万物をつくる者の手をはなれるとき すべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる。 人間に裏切られて人間不信に陥(おちい)る者はいるだろう。裏切られた経験が人間不信を招くのだから、裏切られた経験が無ければ人間不信に至らず、人間…

エミール④ 寄りそえば温もり

歴史的に対立軸で捉える習慣が根付いた社会に於いては(ヴォルテールとルソーの)人間関係を対立軸で処理するのが常識的で暴露番組的で下ネタ的で高い関心を引きそうだ。 ともあれヴォルテールの常識にルソーは好ましからぬ人格に映った。私はそれでもルソーが…

エミール③ 白は白、黒は黒、

西研教授の穏やかな人柄からは悲惨な育ちを想像しづらく、氏の講義からはルソーの恵まれなかった育ちを想像する。育ちと人格とはどうやら切り離せないもののようです。 ルソーが明治維新より1世紀以上も前の人であることを知ればどれだけ進歩的な思想を具え…

エミール② 内道読みが優れる

仏教は内道、キリスト教は外道と捉える人は多いかも知れない。内道は己の内に原因・結果を観る思想、外道は己の外に原因・結果を観る思想と理解したら仏教・キリスト教の実態が少し異なって見えるかも知れない。今回はそのような視点から見ていきたい。 さて…

エミール① 対立か?進化か?

このところ維摩詰(ゆいまきつ)を観てきたが教育の重要性を感じる。教育論と云えば哲学者ルソーの『エミール』がよく知られるが、東京歯科大学哲学教室教授西研氏が「100分 de 名著」でルソーを講義なさってて今回は氏のお知恵を借りたいと思う。 荒れ野の自…

維摩詰⑬ 相対的に見ると?

文科省教育を観察してみよう。幼稚園に通いだして日々に成長し変化を遂げる幼児たち。卒園して小学校へ通い、中学・高校と進級する。それで幼稚園から段々と進級する度に教育内容は進化すると捉えるべきか、それとも対立軸で捉えるべきか? いかん? 時々刻…

維摩詰⑫ 二項対立って?

いよいよ維摩経の講義も第4回目の大詰め。予想だにしなかった収穫も大いなる縁の賜(たまもの)で、釈徹宗氏の解説抜きには考えられず、この場を使って深謝いたします。 さて、二項対立を解体することで悟りの世界が顕れるのでしょうか?そもそも正邪・善悪・…

維摩詰⑪ 縁起(えんぎ)

世界を哲学すると空の概念と縁起の概念が浮びあがる。それで、空に通じ 、縁起に通じたとしてそれでどんな好いことがあるだろう?内道・外道の経典全てに通じたとしてどんな好いことが保証されるだろう?根拠なく好いことを願うのは道理に合わないだろ⁉ 即ち…

維摩詰⑩ 空(くう)

【第3回目】に入ります‥と云っても往ったり来たりな感じですが。ここでは空(くう)だの縁起(えんぎ)だの説かれてるみたい。それにしてもこれは出家信者ならではの常識なの? 在家の私は健康で愚直な須梨槃特に勇気づけられて健康で愚直に進めたら幸せ者。 そ…

維摩詰⑨ 須梨槃特(すりはんどく)って?

前回⑧で触れた須梨槃特ですが彼の人となりはビデオを見つけたので説明を省き、ここでは維摩詰に関連づけられる部分を引用します。まず須梨槃特が必要とする修行は何だったのだろうか? そういった視点で観ていきますね。 須梨槃特は釈迦に弟子入りする前に仏…

維摩詰⑧ 維摩が病気??

(維摩経の講師)釈徹宗氏は維摩の病気は本当だったと思うと述べておられる。それなのに名の知れんオッサンが「維摩が病気??」と言っては噴飯ものか? あなたが食い掛けの御飯を噴出しては掃除する人が気の毒ですし、私が代りに謝っておきますね。 私は単に「…

維摩詰⑦ お見舞い

今回から100分de名著維摩経の第2回分。 内道たる仏教は己の内面に原因と手立てを探って状況を改善し納得の生き方へと自発能動で至る。また己の外の神に目標・問題解決を委ねる生き方は外道と云うことになる。 仏教では十大弟子とか菩薩とかが必ずしも華々し…

維摩詰⑥ 主体者たらん

(自覚の有・無に関わらず)生き物は展望する。能力(≒知恵)の差から見通す距離・時間・正確度などに違いは生じるとしても生き物は展望せずにいられない仕様のようだ。 己を過信する人あり。人間不信の人あり。それは余りにも人間的ゆえと云うべきか知れないが…

維摩詰⑤ 出家 & 在家

舎利弗は釈迦にペコペコ諂(へつら)っていた。そう言える根拠は舎利弗が維摩詰を侮(あなど)っていた点が挙げられる。そうすると智慧第一とされた舎利弗らしからぬ言動ではないか⁉ これはいったいどういう事だ?今回はこういった視点から観てまいります。 純粋…

維摩詰④ 権利か?義務か?

私は仕事に違和感を覚えます。唐突で‥なんのことかお分りにならなくて当然ですが、仕事ですから私の精一杯を務めるのは勿論で、だけどそんなことをココで語りたいのではありません。違和感は覚えるけど仕事は大好き‥どうにもややこしいですね!? 仕事には職…

維摩詰③ 維摩経はダレが・ナニが目的ですか?

4年振り復帰のnhk島津有理子アナと呼吸もピッタリな伊集院光氏の間で私には重いフレーズがバンバン飛交されて冒頭からワクワクしつつ番組に集中している。「仏教の名著とは?」とアナが発せば氏は「(何回もやってきて今までまったく受付なかったのが)最終的…

維摩詰② 煩悩イロイロ

釈徹宗氏は流石に教育者だと感じた。いろんな教え方を工夫なさってらっしゃるのだろうけど、その論理は私の脳裏にもスンナリと入ってくるみたいだ。教える側に色んなタイプの人がいらっしゃるけど、それは教わる側にも言えることだろうな。いつもは多弁な伊…