了(りょう)

このブログは「思想」をメインに扱います。私の場合は思想と云っても決して高尚なものでなく「対話重視の思想」という程度のものです。😓

悪貨は欲しがるモノでない

機能23日のNHKクローズアップ現代>だったと思う。密輸組織の元幹部がインタビューに応じていた。いわく、(日本は 処罰がなまぬるいので密輸天国だ‥と。これには局の人もさすがに悔しい思いを抑え切れなかったかも知れない。こうした場合、怒りも露(あら)わなリアクションをする人が多いのだろうな。

どういうことか簡単に述べておきたい。(仮に)外交官特権を使って韓国で手に入れた金塊に日本に持込んだとしたら税関を無審査で通過できる。これを日本で貴金属扱い業者に売るだけで8%の利益が出る。貴金属業者は仕入れた金塊を韓国へ輸出したら8%の利益が出る。1億円の金塊を持って韓国・日本行き来するだけで外交官と貴金属業者はそれぞれ800万円ずつ儲かるという錬金術。いやいや、恐ろしい仕組みですこと‥汗。 もちろん、政治家でも密輸業者でも税関を巧く通れば同じ理屈ですね。

で、私の気を引いたのは儲かるほうでなく、処罰のほう。 処罰が緩(ゆる)いから犯罪が絶えないというのも一つの理屈ではあると思う。また、あなたも罰を重くしたらいいとお思いになるかも知れませんね。そうだとしたら悪貨は良貨を駆逐するの格言を(あなたの)身を以って世間に広めて証明なさることになるのかな。私は少し考えかたが違うのです。日本へ金塊を持ち込んだら儲かるっていう変な仕組みを変える、つまり、良貨によって悪貨を駆逐するべきではなかろうか‥なんですよ。

人間を刑罰で縛って厳しく取り締まる手法は社会が悪くなる一方でなかろうか?悪い奴がいるから罰則を重くするという考え方は、つまり、悪に対して悪で立ち向かう手法では、原爆を持つ危険な国があるから対抗処置として軍拡競争に走るごとき手法に似て、愚かな結末に至るしかないのでなかろうか? いずれにしても庶民のあなたが濡れ手に粟のアブク銭を手にすることは考えられず、それならこそ犯罪するよりも誠実に働くほうが豊かに暮らせる社会の実現を図るほうが断然賢いように思うのです。

正義論を語るなら正義は幸せの源泉と言い切れるほどでなければ詰らないのでなかろうか。